能登丼
能登半島の先端に近い奥能登の石川県輪島市、珠洲市、穴水町、能登町の飲食店約50店が2007年からキャンペーンを展開するご当地グルメ。
食材から器、箸まで地元産にこだわった「能登丼」。
世界農業遺産に認定される能登の里山里海は景観ばかりでなく、豊かな食材も魅力。
「能登前幸寿し」(穴水町)は海鮮丼が売り物。10種類以上の地元産魚介類で彩り、食欲をそそる。定番ネタは甘エビやサザエ、地元でフクラギと呼ぶブリの子。イカは季節ごとに種類を使い分ける。店を訪れた日はそろそろ名残の時期だったサヨリが絶品の味わい。初めて食べたサバの卵の煮付けもタラコに似た食感ながら、独特の風味が新鮮。冬はタラの白子や自家製カラスミもはいる。
能登町の小木漁港は国内有数のイカの水揚げを誇る。地元特産のイカをそぼろ状にした。歯が弱ってイカは食べにくいという高齢者に好評。甘じょっぱく煮たイカは細かくてもムチッとした食感を残す。汁物の具材のイカ団子も風味十分。