自然は偉大なチャーチスト

自然と人間が為す相場との関係を考察するブログです。

世界のスマホ市場を左右するファーウェイ

 

 

世界のスマートフォン市場も新型コロナウイルス拡大の影響を受け、売上げが急減している。

2020年第1Qは、前年同期比▲11.7%となった。2020年第1Qのスマートフォンの世界出荷台数は、合計2億7,580万ドル(295億1,060万円)。

 

世界のスマートフォンのシェア(2020年第1Q)は、サムソン21,1%、ファーウェイ17.8%、アップル13.3%、シャオミ(小米)10.7%、vivo(Oppo)グループ)24.8%。

 f:id:yujiy4649:20200613141621j:image

 

最近は、スマホメーカーがその国の経済を支えているといっても過言ではない。

 

韓国・・・サムソン

米国・・・アップル(但し、米国はサービス(GoogleFaceBook、Micosoft、Amazon、が充実している)

中国・・・ファーウェイ、シャオミ、オッポなど急成長。 

 

今や、スマホを通して、いろいろな情報が得られ、いろいろなソフトウェアが使え、いろいろなサービスが利用できる。ITへのアクセスの多くは、スマホ経由であるので、軽視はできない。

 

中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は、米国の技術入手を禁じられたことで、多くの代替策を模索してきたが、過去10年にわたり依存してきたグーグルの代役はなかなか見つけられずにいる。

 

 グーグルのアプリがなくなった今、かつて破竹の勢いだった同社のスマートフォン市場における立ち位置も揺らいでいる。新型コロナウイルスの流行を背景に、1-3月期(第1四半期)は世界のスマホ需要が過去最大の減少に見舞われたが、ファーウェイのスマホ出荷台数(中国を除く)は35%落ち込み、韓国サムスン電子の倍以上、アップルの4倍に当たる減少幅となった(カナリス調べ)。その結果、サムスンに次ぐ世界2位のスマホメーカーというファーウェイの地位が脅かされている。

 

スマートフォンの出荷台数(前年同月比)>

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世界のスマートフォン市場も新型コロナウイルス拡大の影響を受け、売上げが急減している。

2020年第1Qは、前年同期比▲11.7%となった。2020年第1Qのスマートフォンの世界出荷台数は、合計2億7,580万ドル(295億1,060万円)。

 

世界のスマートフォンのシェア(2020年第1Q)は、サムソン21,1%、ファーウェイ17.8%、アップル13.3%、シャオミ(小米)10.7%、vivo(Oppo)グループ)24.8%。

 

 

 

最近は、スマホメーカーがその国の経済を支えているといっても過言ではない。

 

韓国・・・サムソン

米国・・・アップル(但し、米国はサービス(GoogleFaceBook、Micosoft、Amazon、が充実している)

中国・・・ファーウェイ、シャオミ、オッポなど急成長。

 

 

今や、スマホを通して、いろいろな情報が得られ、いろいろなソフトウェアが使え、いろいろなサービスが利用できる。ITへのアクセスの多くは、スマホ経由であるので、軽視はできない。

 

中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は、米国の技術入手を禁じられたことで、多くの代替策を模索してきたが、過去10年にわたり依存してきたグーグルの代役はなかなか見つけられずにいる。

 

 グーグルのアプリがなくなった今、かつて破竹の勢いだった同社のスマートフォン市場における立ち位置も揺らいでいる。新型コロナウイルスの流行を背景に、1-3月期(第1四半期)は世界のスマホ需要が過去最大の減少に見舞われたが、ファーウェイのスマホ出荷台数(中国を除く)は35%落ち込み、韓国サムスン電子の倍以上、アップルの4倍に当たる減少幅となった(カナリス調べ)。その結果、サムスンに次ぐ世界2位のスマホメーカーというファーウェイの地位が脅かされている。

 

スマートフォンの出荷台数(前年同月比)>

 

 

米国からの部品調達禁止は、トランプ政権がファーウェイに科した多くの制裁措置の中でも目立って大きな打撃を与えた。ファーウェイは米国を迂回するためサプライチェーンを見直すとともに、半導体などの部品の内製も進めた。次世代通信規格「5G(第5世代)」の分野では、引き続き世界で着実に契約を増やしている。

 

 だが、アルファベット傘下のグーグルが抜けた穴は大きい。同社のモバイル端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」はオープンソースのため、ファーウェイのデバイスも引き続き使用可能だ。だが、グーグルのアプリや独自のソフトウエアは、米政府の制裁で使用できなくなった。

 

 そこでファーウェイは、内製ソフトウエア「ファーウェイ・モバイル・サービシズ」をデバイスに搭載。これにはグーグルの「クローム」や「Gmail」に代わるファーウェイ版のウェブブラウザーや電子メールアプリなどが含まれる。

 

 ファーウェイは「Google Play(グーグルプレイ)」に代わるアプリストア「AppGallery(アップギャラリー)」も立ち上げたが、米政府の制裁によってFaceBook(フェイスブック)やグーグルのYoutube(ユーチューブ)といった人気アプリを扱うことができない。ファーウェイはアプリの品ぞろえを確保するため、100万を超えるデベロッパーを起用したと説明している。

 

 ファーウェイは過去1年に、自社ソフトウエアを搭載した旗艦スマホ「P40」と「Mate30」を発売した。中国のスマホ市場ではシェアを伸ばしたが、中国以外の市場では「グーグルなし」の影響は大きく、伸び悩んでいる。

 

 グーグルのアプリは、スマートフォンユーザーに定着しており、使えなくなって初めてその存在に気付くという。アップギャラリーでは、毎日使うアプリの4割程度しか使えない。

 

 ファーウェイは米政府の制裁措置が導入される以前、西欧市場で一時、アップルを抜いてスマホメーカー第2位まで上り詰めた。だが、足元の国外販売の急減により、これまでの躍進から押し戻されつつある。

 

 トランプ政権は、ファーウェイが「グーグルなし」で生き残りを目指していることも認識している。また、5月15日には、半導体等の部品供給も制限がつけられた。米国の「ファーウェイ包囲網」はかなり強固で兵糧攻めをされている。

 

 当然、中国も黙っていない。報復の施策を打ち出すであろう。新型コロナ感染拡大の賠償問題とともに、米中の関係は最悪の状況に陥っている。今世紀の覇権争いは、AI・IT革命という土俵にて展開されている。と考えると、米国のこの厳しいファーウェイ制裁も理解できる。それだけ、脅威であり、米国自体が弱っているからだ。

 

そして、この状況に後戻りできないリスクを感じざるをえない。

 

米国からの部品調達禁止は、トランプ政権がファーウェイに科した多くの制裁措置の中でも目立って大きな打撃を与えた。ファーウェイは米国を迂回するためサプライチェーンを見直すとともに、半導体などの部品の内製も進めた。次世代通信規格「5G(第5世代)」の分野では、引き続き世界で着実に契約を増やしている。

 

 だが、アルファベット傘下のグーグルが抜けた穴は大きい。同社のモバイル端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」はオープンソースのため、ファーウェイのデバイスも引き続き使用可能だ。だが、グーグルのアプリや独自のソフトウエアは、米政府の制裁で使用できなくなった。

 

 そこでファーウェイは、内製ソフトウエア「ファーウェイ・モバイル・サービシズ」をデバイスに搭載。これにはグーグルの「クローム」や「Gmail」に代わるファーウェイ版のウェブブラウザーや電子メールアプリなどが含まれる。

 

 ファーウェイは「Google Play(グーグルプレイ)」に代わるアプリストア「AppGallery(アップギャラリー)」も立ち上げたが、米政府の制裁によってFaceBook(フェイスブック)やグーグルのYoutube(ユーチューブ)といった人気アプリを扱うことができない。ファーウェイはアプリの品ぞろえを確保するため、100万を超えるデベロッパーを起用したと説明している。

 

 ファーウェイは過去1年に、自社ソフトウエアを搭載した旗艦スマホ「P40」と「Mate30」を発売した。中国のスマホ市場ではシェアを伸ばしたが、中国以外の市場では「グーグルなし」の影響は大きく、伸び悩んでいる。

 

 グーグルのアプリは、スマートフォンユーザーに定着しており、使えなくなって初めてその存在に気付くという。アップギャラリーでは、毎日使うアプリの4割程度しか使えない。

 

 ファーウェイは米政府の制裁措置が導入される以前、西欧市場で一時、アップルを抜いてスマホメーカー第2位まで上り詰めた。だが、足元の国外販売の急減により、これまでの躍進から押し戻されつつある。

 

 トランプ政権は、ファーウェイが「グーグルなし」で生き残りを目指していることも認識している。また、5月15日には、半導体等の部品供給も制限がつけられた。米国の「ファーウェイ包囲網」はかなり強固で兵糧攻めをされている。

 

 当然、中国も黙っていない。報復の施策を打ち出すであろう。新型コロナ感染拡大の賠償問題とともに、米中の関係は最悪の状況に陥っている。今世紀の覇権争いは、AI・IT革命という土俵にて展開されている。と考えると、米国のこの厳しいファーウェイ制裁も理解できる。それだけ、脅威であり、米国自体が弱っているからだ。


 

そして、この状況に後戻りできないリスクを感じざるをえない。