自然は偉大なチャーチスト

自然と人間が為す相場との関係を考察するブログです。

2020-06-13から1日間の記事一覧

緊急時の政府債務

「今は政府債務の膨張を懸念する時ではない」 パウエル米FRB(連邦準備理事会)議長は4月29日の米FOMMC(連邦公開市場委員会)の記者会見でこう語った。中銀トップが財政政策に口を出す「越権行為」はたまにある。ただ財政規律を守るよう主張するのが普通で、パ…

ちょっと伸びたけど、「セル・イン・メイ」

「セル・イン・メイ(5月に売り抜けろ)」は、日本でも最近、よく知られるようになったウォール街の相場格言。今年は、例年に増してこの言葉がよく聞かれるようだ。 他の格言と同様、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」ではあるが、季節性(アノマリー)は確…

「債務のわな」を脱する手法

1933年、当時の米FRB(連邦準備理事会)議長マリナー・エクルズは議会でこう証言した。 「金持ちは可能な限り貯蓄しようとしてきたが、もはや、恐慌となり富豪が所有する稼働していない工場や車両、閉鎖中の銀行が増加し、貯蓄する価値のあるものはない」 債…

コロナききを契機に起こるパラダイムシフト

コロナ危機が引き金を引いたが経済の悪化はなるべくしてなったといえる。 米国のように高水準の債務と貧富の格差が拡大していた国では、中央銀行にできる力は限界に達していた。これは1918年から1945年に起きた経済・金融危機とよく似ている。 中央銀行や政…

世界のスマホ市場を左右するファーウェイ

世界のスマートフォン市場も新型コロナウイルス拡大の影響を受け、売上げが急減している。 2020年第1Qは、前年同期比▲11.7%となった。2020年第1Qのスマートフォンの世界出荷台数は、合計2億7,580万ドル(295億1,060万円)。 世界のスマートフォンのシェア…

アメリカも構造改革やむなし

米国においては、コロナショックを受け、急速に経済構造が変化しだした。政策によって ウイルスを止めることはできず、休業やロックダウン(都市封鎖)も防げなかった。経済への影響と雇用状況との間にはずれがあるものだが、今回は通常よりさらに大きなずれが…

歴史は繰り返す

緊急事態宣言が解除されたが、なんかすっきりしない。新型コロナウイルス感染をまだ、克服していないからであり、世界的には、まだまだ感染者数も死亡者数も増加の過程にあるからである。 様々な分析や対策が出てはきているが、どれもこれもまだ決定的なもの…

第4次産業革命と日本

未来に向けて、いま日本が直面する課題は何か? 今回の新型コロナウイルスの感染拡大もあり、時間を効果的に使う働き方とことで、「テレワーク」や「在宅勤務」という柔軟な働き方が生産性向上に役立つという考え方が広く言われるようになってきました。 こ…

日本の人口減と技術革新

日本は人口減少と同時に高齢化が進んでいる。日本の人口動態は、今から約100年前の大正時代の頃、人口は約5,000万人であったが、100年かけて現在の1億2,000万人となった。国立社会保障・人口問題研究所によれば、100年後の2115年の将来人口は5,055万人になる…

今こそ、「資本論」(2)

経済貧富格差や環境破壊は、資本主義につきものの言葉です。一面で、一刻も猶予ならず放置できない喫緊課題として、他面では、「自己責任論」と「総論賛成だが各論反対」などといった資本に好都合な逃げ道を用意しながら、議論は盛り上がりはします。しかし…

今こそ、資本論(1)

その人はいつも愛車のミニクーパーで現れる!先進国の格差社会の到来を早くから予言し、アメリカの経済政策に影響力を持つ経済学者ロバート・ライシュ。 アダ名はボブ。クリントン元大統領とはオックスフォード大学時代のクラスメート。「暴走する資本主義」…

約3か月の自粛生活で変わったこと(落語家、春風亭一之輔)

仕事がことごとく中止になりずっと家にいた。どうやら我が家には、私が今まで知らなかったルールが存在したらしい。「知らなかった」というか「知らないふり・聞こえないふりをしていた」ルールといってもいいかもしれない。 家内から「トイレは座ってして」…